「自分は管理職に向いていないかもしれない」
「管理職に向いていない人の特徴ってどんな感じかな」
「今後のキャリアどうしようかな」
こんな悩みにお答えしていきます。
苦節20年ようやく管理職なって、給料も上がるしここまで頑張って良かった。
管理職になると、そんなことを考えるかもしれません。
いざ管理職になると、理想と現実のギャップに苦しみます。
日本企業は、プレイヤーとして仕事ができる人が管理職に昇進することが多いです。
プレイヤーとして「自分で動いて成果を出すこと」と、管理職として「部下を動かして成果を出す」、「部下を育てる」ことは全くの能力が必要となります。
忙しい中で「もしかして自分は管理職に向いていないのかな?」と悩まれている方は多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では
- 管理職に向いてないと感じる理由
- 管理職に向いていない人の特徴
- 管理職に向いていない人を見極めるPM理論
- 管理職に向いていないと感じた時の対処法
を詳しく説明していきます。
ぜひこの記事を参考に、自分に合った働き方をゲットして豊かな人生を目指しましょう。

管理職に向いてないと感じる5つの理由

管理職に向いていないと、なぜ思ってしまうのでしょうか。
ここでは、管理職に向いていないと感じる理由を解説します。
- 人に興味がない
- 1人の作業が好き
- 人に気を使うのが嫌
- 責任を取りたくない
- 人に仕事を頼むのが苦手
一つずつ見ていきましょう。
1.人に興味がない
他人に興味がなければ、管理職に向いてないと感じます。
管理職は部下や上司との関わりが必須だからです。
部下の教育をしたり、場合によってはプライベートの相談を受けたりすることがあります。
会社の規模によっては、より経営層に近い上層部の役員との関わりも増える人もいるでしょう。
しかし人に興味がない人は、煩わしいと感じてしまいます。
人とのコミュニケーションが苦手であったり、そもそも人と関わりたくなかったりする人は、管理職に向いてないと感じるでしょう。
2.1人の作業が好き
1人でコツコツ作業することが好きな人もいます。
しかし管理職になると、1人で仕事をするわけにはいきません。
自分がプレイヤーとして動くよりも、部署をマネジメントする能力が求められます。
1人で作業したくてそういうわけにはいかないので、向いていないと感じてしまいます。
3.人に気をつかうのが嫌
人に気をつかいたくない人は、管理職に向いていないと感じます。
部下にも上司にも気を配る必要があるからです。
役員や上層部の意見は会社の方針なので、上手く部下に伝えなければなりません。
伝えるだけでなく、キチンと成果に繋げていくのが難しいです。
顧客に対しては勿論ですが、上層部や部下にまで気を使うのは疲れてしまいます。
4.責任を取りたくない
責任をとりたくない人は、管理職に向いてません。
出世するに従って背負うモノが重くなるからです。
会社組織はピラミッド型なので上に行くほど管理する部下の数は増えます。
不本意な謝罪や理不尽な思いをさせられることも多いです。
わかりやすく言うと、自分が悪くなくても謝ることができるかどうか?ということになります。
トラブルを解決することも、管理職の重要な仕事です。
責任を取りたくないなら、管理職は務まりません。
5.人に仕事を頼むのが苦手
管理職にはコミュニケーション力が必須で、人に仕事を頼むのが苦手な人は厳しいと感じてしまいます。
自分で動くより部下へ仕事の割り振りをする必要があるからです。
部下に動いてもらい成果をだすことが求められます。
「名選手、名監督にあらず」という言葉の通り、仕事ができる人が必ずしもよい管理職とは限りません。
仕事ができる人は、自分でやってしまうほうが早いので人に仕事を頼むのが苦手で管理職には不向きです。
管理職に向いていない人の3つの特徴

こんな管理職は嫌だという、管理職に向いていない人の特徴を解説します。
- マネジメント能力が低い
- コミュニケーション能力は不足
- 会社の良くない部分を受け入れきれない
それぞれ詳しくみていきます。
1.マネジメント能力が低い
マネジメント能力が低い人は管理職に向いていません。
管理職の一番の仕事は部下や組織のマネジメントだからです。
「十人十色」という言葉があるように、色々なタイプの部下がいます。
どちらかというと管理職側が部下に気をつかう必要があります。
ひと昔であれば、努力と根性が合言葉だったかもしれませんが、令和時代では完全にパワハラになります。
管理職側もしっかりマネジメントの勉強をする必要があります。
2.コミュニケーション能力が不足
コミュニケーション能力はビジネスに必須のスキルです。
話し方や伝え方で与える印象は大きく変わります。
「仕事は見て覚える」
「男は背中で語る」
みたいに昔気質な人もいますが、キチンと言葉に出さなければ伝わりません。
逆にコミュニケーション力さえあれば問題ありません。
感情的になりやすい人や、平等に接することができない人は管理職として論外で、自分を律することも必要です。
史上初の3年連続ビジネス書年間ベスト10入りを記録した第ベストセラーです。
会社員がコミュニケーション力を鍛えるにはおすすめの1冊。
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3.会社の良くない部分を受け入れきれない人
管理職になれば、会社のダークな部分を目にすることがあります。
経営層に近づけば社員の使い方や上層部のドロドロした人間関係の嫌な部分を目にするからです。
場合によっては、心苦しい決断を強いられる時もあります。
常にクリーンでいたいと考えるようなタイプの人には管理職は向きません。
ギャップに苦しんでメンタルを病んでしまう人もいるので注意しましょう。
メンタルの不調は、自分でなかなか気が付きにくく無理をしがちです。
管理職に向いていない人を見極めるPM理論

管理職に向いていないかどうか確認するには、PM理論を用いる方法があります。
「PM理論」とは、1社会心理学者の三隅二不二氏によって提唱されたリーダーに求められる行動に着目した行動理論です。
リーダーシップにおいて「P:目標達成機能」を重視するか、「M:集団維持機能」を重視するかという、「P」と「M」の2軸で定義しています。
P軸は成果をあげるためのリーダーシップを有しているか、M軸は成果をあげるためのチームビルディングに長けているかを表すことができる。
P:目標達成機能とは?
目標達成に向けて、組織に働きかけ成果を上げるために発揮される機能を言います。
具体的には下記の通り。
- 目標設定、計画立案、戦略策定
- 業績達成のための業務指示や進捗管理
- 業務効率化や生産性向上に向けた業務指導
- ルール違反に対する指導
M:集団維持機能とは?
企業や組織という集団で、成果を継続して出していくために発揮される機能を言います。
具体的には下記の通り。
- 心理的安全性を高める声かけや配慮
- メンバーの悩みやトラブル解消のサポート
- それぞれの意見や特性を尊重した公平なマネジメント
- 良好な雰囲気作り
PM理論の4つの分類
PM理論では、P機能とM機能の強さを大文字と小文字に分けて4つに分類します。
PM型(大文字・大文字)
PM型は、P機能とM機能のどちらも強いタイプです。
高い目標達成能力と集団維持能力を持つ理想的なリーダーといえます。
計画力、管理力に優れ、チームビルディングに向いています。
目標達成に向けて具体的な計画を立案したり、的確な指示を出すことができるでしょう。
メンバーとの関係、組織の状態を良好に保ちチームをまとめ上げることもできます。
PM型の下で働くメンバーは、
Pm型(大文字・小文字)
Pm型は、P機能が強くM機能が弱いタイプです。
短期的に成果を出しやすいが、長期的にはチームワークやモチベーションの低下を招きます。
目標達成行動に長けているので、緻密な計画や管理、徹底した指示・指導などにより、短期的には成果を出しやすい傾向です。
しかし、集団維持が苦手なので、メンバー同士の人間関係に配慮が不足しがちであったり、個々のメンバーをリスペクトする姿勢に欠けていたりする可能性があります。
結果的に長期で見ると、メンバーのモチベーションの低下やパフォーマンスの低下を招くおそれがあるのが特徴です。
pM型(小文字・大文字)
pM型は、P機能が弱くM機能が強いタイプです。
チームの関係性は良好に保てるが、成果を出すための業務指導に困難があります。
集団維持行動に優れているので部下との関係性は保たれやすく、雰囲気の良い職場環境を作ることができます。
その一方、目標達成に向けた適切なプランニング能力や、立案した戦略のもと成果を導いていく指導力・マネジメント力は苦手です。
組織の生産性を上げるために、どんな取り組みを進めて行けば良いかを検討する必要があります。
pm型(小文字・小文字)
pm型は、P機能もM機能も弱いタイプです。
目標達成能力も集団維持能力も低い、未熟なリーダーといえます。
目標達成行動と集団維持行動の両方が劣っているので、成果を上げることも、集団をまとめることも苦手です。
リーダーとしての能力を高めていくためには、PとM両方の能力を高めていく必要があります。
P機能の向上させるポイントは下記の通り。
- 目標を提示し、目標への意識と至る道のりをイメージする
- 目標に向けた行動を徹底する
M機能の向上させるポイントは下記の通り。
- 定期的に面談時間をしっかり確保してメンバーの思いを確認する
- メンバー一人ひとりに日常的に声をかける
- メンバーから声をかけられたときは手を止めて真剣に聞く
- 高圧的な態度にならないよう意識する
- 会議の場でメンバー全員に考えを発表してもらう
- メンバーの人となりや仕事において大事にしていることを共有する場を設ける
- ときには懇親会を開催する
スキルUPを目指すなら、コスパ良く学べる本がおすすめです。
管理職に読んで欲しい本を、関連記事「【2023年最新版】管理職に読んで欲しいおすすめ本」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね!
管理職に向いていないと感じた時の3つの対処法

管理職に向いていないなと感じた時にどうしたら良いか対処法を解説します。
- 足りない部分を勉強する
- キャリアチェンジする
- 上司に相談する
順番に解説します。
1.足りない部分を勉強する
自分にスキルが足りないと思うなら勉強すれば問題ありません。
はじめから満足いく成果を出せる人は少ないからです。
手軽に勉強するなら本はおすすめで、本金額も1,000円少々で勉強ができます。
ランチを1回我慢したり、スタバを2回我慢したりすればOKです。
関連記事では、管理職におすすめの本を紹介しています。
まずは自分が気になったタイトルでOKなので、1冊ポチってみましょう。
関連記事「【2023年最新版】管理職に読んで欲しいおすすめ本」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね!
2.キャリアチェンジする
管理職が厳しいと感じるなら働き方を変えていきましょう。
全員が管理職になる必要はなくて、自分に合った働き方で働けばOKです。
たとえば人をマネジメントするのは苦手でも、技術はピカイチなんて人はいませんか?
そんな人を管理職に任命しても本来の力を発揮することができません。
自分の得意を生かせるキャリアで働くほうがWinWinの関係といえます。
もし転職を視野に入れるなら、関連記事「【2023年最新版】オススメ転職エージェントまとめ 人事歴17年の僕が教えます!」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね!
3.上司に相談する
可能な環境であれば上司に相談しましょう。
降格を申し出ることも可能ですし、場合によってはスキルUPのためにセミナーの受講をすすめられるかもしれません。
管理職の上司といえば、部長や取締役なので決定権もあります。
1人で考えこんでいても仕方ありません。
答えが出ないようなら上司に相談するのも悪くありません。
とはいえ、一度話をしてしまうと後には引けない可能性があるので注意が必要です。
管理職に向いていなくて厳しい場合は転職も視野に入れる

そもそもですが、今は管理職に向いていなくても変わることはできます。
管理職になると、あれこれ全部自分でやろうとしてパンクする人もいます。
一部の天才的な人を除いて完璧な管理職なんていません。
どんな人も足りないところだらけなのを、補ってもらいながら仕事をしてます。
職場の環境次第ですが、雰囲気が良くてあなたの味方が多い職場なら頑張ったほうが得策です。
四面楚歌的な状態で、周囲に味方がいないようであれば転職を視野にいれましょう!
あなたのメンタルが心配だからです。
正直仕事は山ほどあるので、管理職になるほどのスキルがある人には充分な選択肢があるはずです。
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とはいえ生活もあるので、すぐに辞めることは難しいでしょう。
仕事をしながらでOKなので、転職の準備を裏ですすめておくとスムーズです。
転職未経験の場合だと、そもそも転職の仕方もわからないかもしれません。
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